パリのカフェ

パリでしたいこと。
大人になってからパリに2年間の留学をしていたラボのFUMINA。
偶然にも日本でパリっ子のフランソワと出会う。
今、パリに帰ったらしたいこと、書いてみる。


パリでカフェは欠かせません。
時間が少しでもあれば、カフェ。
カフェ、カフェ、キャッフェ、です。
これから書くのは、私にとってのフランスのカフェ文化です。

近所の小さなカフェでは、バーカウンターでエスプレッソをサッと飲んで立ち去っていく、ステキなムッシュを横目に、私はしっかり座って本を読み、café long または café au lait をいただきながら、パリっ子たちの普段の様子を観察するのが好きでした。

(留学したての頃、うっかりカフェラテって言って、すごい剣幕でカフェオレって言い直されたので、ご注意ください。)

パリのカフェには、彼らそのもののスタイルが溢れていると言っても過言ではありません。

贅沢したい時は、大学の帰りに、ご褒美と称して、サン=ジェルマンデプレのアルマーニカフェ、バターを買う用事がある時は、ボンマルシェのローズベーカリー、オペラに用事がある時は、ジャンポールエヴァンのカフェで軽食。週1、2回でどこかに通っていた私。開拓するのは大好きだけど、気に入ったら、とことん同じところで。スタッフからは、ヒュミナ(FUMINA)と呼ばれていました。
ボンマルシェなんかは、なぜかセキュリティのおじさんや、ショップの店員さんまで、遠くからでも手を振るほど仲良しに。

カフェでは、まず、常連さんがいればアイコンタクトをして入店。スタッフとビズ(ほおに2回チュッとする挨拶)をして、元気?今日は学校どうだった?と、家族のような会話が始まる。

どんなに彼らは忙しくても、そのコミュニケーションを大切にしていました。早くカフェ飲ませて欲しいところを、グッとこらえて世間話。長い時は10分くらいかかった。

それでも、そのコミュニケーションは無駄じゃなかった。

アイスクリームをお願いすれば、ちょい残しするのダメだから、多めにあげるって言われて、大盛りに。

今日は特別な食材が手に入ったから、食べてみて!と、おまけの小さなお皿。
テラスに座りたいという旅行客のために席を移動しただけで、おまけのデザート。

シェフが出てきて、ヒュミナ!今日はどうだった!?とニコニコで出てきてお話したり。
となりに座ったおじさんが、たまたまカフェのオーナーで、このカフェを気に入ってくれてありがとうと言われて、変なナンパがあったり…?

常連さんとは、テーブルが隣同士になれば、お友達に紹介されたり、日本の話をたくさん聞かれたり、フランス語の練習だと思って本当にいろんな話をしたけれど、そんな機会に恵まれた私はとてもラッキーだったと思う。

パリのカフェは、行けば行くほど、人と人がどんどん仲良しになる不思議な場所。日本のカフェでも同じことがあると思うけど、それとはどこか、何かが違う。

もっと、人と人がとっても近い、物理的にも、精神的にも。

お客とお店に変わりはないけれど、

人が人として、お互いを尊重し合う、
それが私のパリ。


パリに帰ったらしたいこと。

FUMINA

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